前回の記事では、疥癬(かいせん)が完治したレオのこれからを考え、先住猫が5匹いる我が家ではなく、この子をたくさん甘えさせてくれる優しい家族を探すために譲渡会への参加を決意したところまでをお話ししました。
今回はレオという名前に込めた思いと初めて参加した譲渡会での出来事についてお話しします。
「レオ」という名前に込めた願い
譲渡会へ参加することが決まり、まず最初にしたことは今まで「キジくん」と呼んでいた彼に
ちゃんとした名前を付けることでした。
名前は「レオ」にしました。
ラテン語で「ライオン」を意味する言葉です。
ボロボロの体で保護されたレオは、それまで厳しい外の世界を懸命に生き抜いてきました。
これからはその頑張りが報われ、幸せをつかんでほしい。
そんな願いを込めて「レオ」と名付けました。
名前が決まると、譲渡会へ向けた準備も本格的に始まりました。
健康診断を受け、去勢手術も無事に終えました。
そして、レオの魅力を知ってもらえるよう、写真入りのプロフィールや紹介文も作りしました。
譲渡会場までは車で1時間弱かかります。
念のための乗り物酔い止めの薬も処方してもらいました。
緊張の譲渡会デビュー
いよいよ迎えた譲渡会当日。
しかし、レオにとって初めての譲渡会は想像以上に緊張する一日となりました。
家を出て車に乗ると不安そうに鳴き続け、会場へ着いてからは緊張のあまり吐いてしまったり、ウンチをしてしまったりと大変な状態に。
それだけレオにとって知らない場所は大きなストレスだったのでしょう。
「レオ、大丈夫だよ。一緒に頑張ろうね」
そう声を掛けながら、私はできるだけ安心できるよう寄り添いました。
少しでも落ち着けるように会場の一番隅の場所を選び、ゲージにバスタオルをかけ雰囲気に慣れさせます。
譲渡会には毎月たくさんの保護猫が参加し、それぞれが新しい家族との出会いを待っています。
レオにも、きっといつか運命の出会いがある。
そう信じて私は毎月開催される譲渡会へレオと一緒に通い続けました。

少しずつ見えてきたレオらしさ
何度か譲渡会へ参加するうちに、レオにも少しずつ変化が見え始めました。
最初は震えてばかりいたレオでしたが、会場の雰囲気に慣れてくると本来のおっとりとした人懐っこい性格を少しずつ見せてくれるようになったのです。
会場へ来られた方から
「かわいいね」
「いい子だね」
と声を掛けてもらう機会も増えていきました。
私にはレオが「俺、かわいいでしょ?」と言っているかのような少し得意そうな表情を見せているように感じられました。
保護した頃の痛々しい姿を思い出すと、その変化がとても嬉しかったです。
無表情で生きる気力も無くしたかのような姿からは考えられないほど明るくなったのです。
会場のみんなに愛される存在へ
譲渡会へ通い始めて約5か月。
レオは、スタッフの皆さんや何度も譲渡会へ来られている方々から「レオ」と名前を呼んでもらえるほど、親しまれる存在になっていました。
人懐っこく、誰にでも穏やかに甘えるレオ。
名前を呼ばれると「ニャオー」とお返事してくれます。
譲渡会に参加したばかりの頃には想像もできなかったほど、大きく成長してくれました。
ですが新しい家族とのご縁は、まだ結ばれません。
大人猫の譲渡は簡単ではありません。ましてレオは猫エイズキャリアというハンデも持っています。
それでも私は「レオを大切にしてくれる家族が絶対にいる」
絶対に諦めないという思いで信じ続けていました。
次回は、ついにレオに訪れたご縁についてお話ししたいと思います。
🐾 レオ保護シリーズ
疥癬(かいせん)で全身がかさぶただらけだった野良猫「レオ」。 保護から治療、猫エイズ陽性という現実、譲渡会、そして新しい家族との出会いまで――。
レオが幸せをつかむまでの記録を時系列でまとめました。



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