「毎日野良猫がくる」
「庭で弱って動けなくなっている猫を見つけた」
「子猫を連れた母猫が突然やって来た」
そんな場面に出会うと「何とかしてあげたい」と思う一方で「何をすればいいのか分からない」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。
私も最初から保護活動をしていたわけではありません。
ただ、目の前に現れた小さな命を放っておくことができず、そのたびに悩み多くの方に助けていただきながら一つずつ学んできました。
今回は、私自身の経験をもとに「野良猫と出会い、放っておけないと思った時」に最初に行った3つのことをご紹介します。
慌てず、猫の様子をよく観察する
「何とかしなければ」
そう思う気持ちはとても自然なことです。
けれど、まず大切なのは猫の様子を落ち着いて観察することでした。
私が確認していたのは
- 子猫なのか成猫なのか
- ケガや体調不良はないか
- お腹が大きくなっていないか(妊娠している可能性)
- 首輪は付いていないか
- 人に慣れている様子はあるか
- 毎日同じ場所や時間に現れるのか
といったことです。
無理に追いかけたり素手で捕まえようとすると、猫は強い警戒心を持ち
その後まったく姿を見せなくなることもあります。
だからこそ、まずは「知ること」が第一歩でした。
私の経験から
母猫のチャコは、毎日ほぼ同じ時間に我が家へご飯を食べに来ていました。
約1か月見守る中で、お腹が少しずつ大きくなっていることに気づき、「妊娠しているかもしれない」と判断することができました。
あの時すぐに保護しようとしていたら、警戒心の強い子でしたので姿をみせなくなっていたと思います。
一人で抱え込まず、地域の保護猫団体へ相談する
状況が分かってきたら、一人で悩み続けるのではなく地域で活動している保護猫団体へ相談することをおすすめします。
インターネットで
「〇〇市 保護猫団体」
「〇〇市 地域猫ボランティア」
などと検索すると、相談先が見つかることがあります。
団体へ相談することで
- 捕獲方法について相談できる
- 保護するタイミングを教えてもらえる
- 避妊・去勢手術について相談できる
- 協力している動物病院を紹介してもらえる場合がある
- 里親探しの方法について助言を受けられる
など、状況に応じたアドバイスをいただけます。
私もチャコ親子を保護した時は、自分一人では何もできませんでした。
保護猫団体の代表の方から具体的な助言をいただいたことで、安全に保護を進めることができたのです。
ただ、保護団体も多くの相談を抱えながら活動されています。
「引き取ってください」とお願いする場所ではなく、「一緒に命を守るためのパートナー」と考え
自分にできることも伝えながら相談することが大切だと感じました。
周囲の人にも目を向けてみる
野良猫を保護するときは、猫だけでなく人とのつながりもとても大切です。
私が出会ったチャコには、そっと見守りご飯をあげ続けていた女性がいました。
最初は私を苦情を言いに来た人だと思われ、強い口調で話しかけられました。
けれどお互いの思いを話すうちに「チャコを助けたい」という気持ちは同じだったことが分かりました。
その後は保護にも協力してくださり、最終的にチャコはその女性の家族として迎えられることになります。
野良猫に関わる方には、それぞれ事情があります。
だからこそ、決めつけたり責めたりするのではなく「この猫を助けたい」という目的を共有することが、結果的に猫を救う一番の近道になることもあると学びました。
私が保護を通して考えるようになったこと
猫を保護していると
「親子を引き離すなんて可哀想」
「避妊や去勢手術をするなんて可哀想」
そんな声を耳にすることがあります。
私も最初は、同じように考えていました。
けれど多くの猫たちと出会い、保護猫団体の方や動物病院の先生から学ぶ中で、少しずつ考え方が変わっていきました。
猫は人のように、親子が一生一緒に暮らす動物ではありません。
子猫は成長すると親離れし、それぞれが自分の縄張りを持って生活するようになります。
もちろん、親子を無理に引き離すことが目的ではありません。
子猫が自立できる時期に保護し、新しい家族へつなぐことは
不自然なことではないと私は考えています。
また、避妊・去勢手術も「可哀想」という気持ちだけでは判断できません。
手術をしなければ、望まれない命が生まれ続けてしまう可能性があります。
そして、その命が行き場を失い、地域で問題視されたり、厳しい目を向けられてしまう現実をつくっているのも、私たち人間です。
だから私は一匹でも多くの猫が安心して暮らせる未来のために、避妊・去勢手術はとても大切なことだと考えるようになりました。
捕獲器に入った猫が怖くて怯えている姿は胸が締め付けられる思いです。でも未来の為なのです。
まとめ 「助けたい」という気持ちを大切に
野良猫と出会い「放っておけない」と思った時、私が一番学んだことがあります。
それは一人で何とかしようとしないことです。
まずは猫の様子を知る。
分からないことは経験のある方へ相談する。
そして、同じ思いを持つ人たちと協力する。
この3つがそろったからこそ、私はこれまで出会った猫たちを安全に保護し
その先の幸せへつなぐことができました。
目の前の命を助けたいと思ったその気持ちは、とても大切な第一歩です。
焦らなくても大丈夫です。
どうか一人で抱え込まず多くの人の力も借りながら、その小さな命にとって一番良い方法を探してあげてください。
🐾 チャコ保護シリーズ
この記事でご紹介した内容は実際に私が野良猫のチャコと出会い、保護して家族になるまでの体験がもとになっています。
「その後どうなったの?」「本当に保護できたの?」と思った方は、ぜひこちらもご覧ください。



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