前回の記事では、チビちゃんとの別れから1年後、再び会社で5匹の子猫たちと出会ったお話を書きました。
今回は、その後に始まった「5匹同時育児」の記録です。
前回の3匹育児でも大変だったのに、今度は5匹。
最初は「本当にやれるのかな」と不安もありましたが、チビちゃんたちと過ごした72日間で経験したことが私を支えてくれていました。
5匹同時育児で最初に考えたこと
5匹の子猫育児が始まり、まず最初に考えたのは「どうすればパニックにならずに全員を見られるか」でした。
授乳、保温、排泄介助、体重測定。
すべてを5匹分同時に行う必要があります。
前回の3匹育児でも大変だったのに、今回はさらに増えています。
だからこそ私は、「まずは流れを決めよう」と考えました。
お母さん猫の毛づくろいをイメージした「ゴワゴワタオル」
前回の育児では、柔らかいふわふわの布ばかりを使っていました。
けれど今回は、あえて少し使用感のある「ゴワゴワしたタオル」を準備しました。
理由はお母さん猫の舌です。
猫に舐められると、少しザラザラして痛いくらいの感触がありますよね。
「少しでも、お母さん猫の毛づくろいに近い感覚を再現できたら」
そう思い、授乳後に子猫たちをタオルで包みながら、優しく体をマッサージしていました。
もちろん強くこするのではなく、体温を保つように包み込みながら、軽く身体を撫でます。
ゴワゴワタオルは子猫たちの小さな身体に適度な刺激を与えてくれているようでした。
すると子猫たちは、安心したようなくつろぐ仕草が増えていきました。
今思えば、あの時間は私自身にとっても、気持ちを落ち着かせる大切な時間だったように思います。
5匹同時育児で決めていた「授乳ルーティン」
5匹もいると、誰にミルクをあげたのか分からなくなってしまうことがあります。
そこで私は、「必ず同じ順番で行う」ことを意識していました。
私が実践していた5匹の授乳ルーティン
- 食欲旺盛な子から順番に授乳する
- 授乳後はタオルで軽くマッサージ
- 温かい寝床へ戻して待機
- 全員の授乳後にまとめて体重測定
- 最後に一匹ずつ排泄介助を行う
流れを固定することで、「あれ?この子ミルク飲ませたっけ?」という混乱が減っていきました。

「流れ」を決めたことで生まれた心の余裕
最初の頃は、とにかく必死でした。
1匹ずつ「授乳→体重測定→排泄」と順番にやっていると、最後の子の頃には最初の子の体が冷えてしまうこともあります。
そこで、授乳は授乳、体重測定は体重測定、と作業をまとめるようにしたことで、少しずつ流れが安定していきました。
もちろん、寝不足の日々は相変わらずです。
それでも、「前より落ち着いて対応できているかもしれない」と感じられる瞬間が増えていました。
去年の手探りだった経験は、確実に私の中に残っていたのです。
5匹それぞれの個性
5匹の子猫たちは、見た目が似ていても性格は少しずつ違っていました。
ミルクを飲むのが上手な子。
鳴き声が大きな子。
いつも兄弟にくっついて眠る子。
必死でミルクを飲む子。
そんな小さな違いを見つけながら、私は再びシリンジを手に取っていました。
去年たくさん使った哺乳瓶やスケールが、また役立つ日が来るなんて。
あの頃は想像もしていませんでした。
ある子の体に見つけた小さな模様
こうして5匹の子猫たちは、少しずつ体重を増やしながら成長していきました。
毎日2時間おきの授乳は大変でしたが、子猫たちが元気に鳴きながらミルクを飲む姿を見るたびに、不思議と頑張る力をもらっていた気がします。
チビちゃんたちとの72日間で経験したことは、確かに次の小さな命へと繋がっていました。
そしてある日、いつものように体を拭いていた時でした。
私は、5匹のうちの1匹の体にある「小さな模様」に目が止まりました。
その瞬間、1年前に交わした「あの約束」がふいに頭の中によみがえったのです。
※この記事は実際の保護・飼育経験をもとに執筆しています。生後間もない子猫は体調が急変することがあります。異変を感じた場合は、早めに動物病院へ相談してください。
これまでの子猫育児の記録
今回の5匹との出会いには、1年前の小さな命たちとの経験が繋がっていました。



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